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「花々と水槽」ハラスメントによる降板対応のご報告。<2023.04.26>

更新日:2023年6月21日


ねっとのひろいもの『花々と水槽』 短編リーディング4本立て公演の内、「永遠の水槽」にて西尾美鈴さんに降板頂く運びとなりました。 【主旨と対応】 決定的な事象としては、稽古場にて演出家・他出演者との共有の上で定めたプランを放棄、独自の物語解釈・自分本位な演技で出演しようとした為です。 本人からは「普段と流れが違ったからそれに合わせた」との言葉がありましたが、第一声から自身でニュアンスを変えながら当初の路線に修正する努力をせず、「そうしないと感情を強くやれるところがない」と自覚的に改変を行っていたであろう言葉もありました。 本番ステージ上で何をするか分からない状態では信頼出来ず、出演させない判断となりました。 これ以前にも問題的な行動があり、中でも「意見の擦り合わせを目的とした会話で相手の言葉を遮って圧のある物言いをする」「話題を擦り変える」「同意を求める声掛けに返事をせず黙り込む」などは度々見られました。 2023/04/17(月)に降板を言い渡し、その際の会話は録音で記録を残しています。 【経緯】 2023/02/11(土)に全体顔合わせ、以降は少人数の短編集公演である特性上、演目ごとに分かれての稽古、該当演目の稽古に参加するのは演出家と出演者の計4名。稽古回数は10回。 2023/02/26(土)・2023/03/05(土) 稽古中、演出家から出演者に対して台本読解の為に各自が読み取った意見の擦り合わせを行いたいと伝えた際、「そんなの意味ないでしょ。やりたいなら勝手にやって」と他者を視界に入れない様に体を壁側に向けてやり取りへの参加拒否。 2023/04/15(土) 主旨と対応に記述した状況が発生。 2023/04/17(月) 顔合わせ以来の全体集合での通し稽古。 04/15(土)の状況の再発をさせない為に話し合いを行おうとするも成立せず、その空気に触れた関係者複数に心身不調が現れる。 【総括】 私が演出を行う現場では、初回に私から以下の文面に記名・捺印を経てキャスト・スタッフ関係者全員に配布しています。

ハラスメント防止への誓約、及び協力のお願い
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●業務上に必要な言動・行動の範疇を越えている

●相手の意志・人格への尊重が欠けている 今回の件はこの2点に該当していると判断しました。 私自身がハラスメントを犯してしまわない事を念頭に置きながら、正してもらいたい行いがあった場合にどういった伝え方をすれば良いのか、特に今回においては元々の友人関係としての距離感と、演出家・劇団代表者と出演者としての距離感の違いを踏まえて悩む時期が続きました。 実際、何が起きているのか。私の演出家として現場を進行させる能力に不足があるからではないか。理由が自分にあるのではないかとも思えていました。 (有)アゴラ企画、こまばアゴラ劇場、劇団青年団、江原河畔劇場 ハラスメント防止新ガイドライン

Harassment-Prevention-Guidelines
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彼女の行動は以下にも当てはまります。 *上記のようなハラスメントを回避するために、特に以下の点に気をつけてください。

・「なんの意味があるの?」「無駄じゃない?」「面倒くさい」といったネガティブな態度をとらない。

・相手がコミュニケーションを求めている場合に、それを拒否しない。 演出家と出演者の関係上、演出家のほうが立場的優位になりやすくハラスメントを起こしやすいと考えていましたが、演出家の役割・指示を認めず非協力的な姿勢での参加で意図的に場を乱す出演者の行いもハラスメントであると認識しました。 事後、法務局相談窓口に問い合わせを行いました。 この降板対応は演出家・制作者が裁量を持つ権限内のものであり、役職乱用による不当なものとは言えないとの事です。 この文面につきましては、降板に至った報告、再発防止の為の事象共有を目的としています。それ以上の動きは現時点では考えていません。 最後に、今回は数あるハラスメントの中の一例であり、立場関係や性別が逆転する「演出家から出演者に対するハラスメント」や「男性から女性に対するハラスメント」の当事者や支援者の意志と競合・反目する必要は一切ありません。 全ての人が、それぞれに生きやすい環境を得られる事を望みます。 のたんぷ-NOT AMP- 演出 松本隆志

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「花々と水槽」降板のご報告。<2023.04.18>

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